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藤田菜七子が乗るピュレットライナー14歳が凄過ぎる! [馬]

藤田菜七子騎手は5月16日岩手・盛岡競馬に初参戦、第5Rでピュレットライナー(牡14歳、水沢・佐藤雅彦厩舎)に騎乗します。サンデーサイレンスを父に持つ現役最高齢の競走馬。ピュレットライナーとは?  以下、引用文になります。
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出典:http://blog.livedoor.jp/sasacam-honobono/archives/2798996.html

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昨年12月21日、吐く息も白い寒さの水沢競馬場で、1頭の黒鹿毛馬が好位追走から4コーナーで先頭に並びかけた。そのまま押し切るかと思われたが、直線では力尽きて5着。2週前に惜敗(0秒1差2着)したリベンジは果たせなかったものの、2015年における実に23回目のレースを、その黒鹿毛馬ビュレットライナー(水沢・佐藤雅彦厩舎)は走り終えた。

決して馬資源が豊富ではない地方競馬の条件戦において、このくらいの出走回数は珍しいものではない。だが、プロフィールに記された文字を見ると、その存在がきわめて特異なものだと分かる。

 「父サンデーサイレンス 牡14歳」 

不世出の大種牡馬といわれたサンデーサイレンスを父に持つ中では現役最高齢の競走馬、それが明け14歳を迎えたビュレットライナーである。岩手県内でも最高齢の、まぎれもない現役競走馬だ。

 「本当に不思議なものです。オーナーからも“無理だけはしないように”とおっしゃっていただいて、馬の様子を見ながら使ってはいるのですが、この年齢になって23戦ですからね…」

 管理する佐藤雅彦調教師も驚きを禁じ得ない口ぶりだ。13歳馬だった昨年の年間23戦は、過去最多の出走回数。2013、14年の19戦を大きく上回るタフさを見せた。しかも、そのうち2度は1着でのゴールを果たしている。調教技術や獣医学の進歩もあり、サラブレッドの競走寿命が長くなってきたとはいえ、14歳を迎えても現役を続けるのは並大抵のことではない。

 「気持ちの前向きな面が、衰えていないんです。体力だけあっても、気持ちがなければダメですし、その逆でもダメなんですが、気持ちと体力が一緒になっているから現役を続けていられるんでしょうね」

ときにはスタートから先手を取り、あるいは、レース途中からでもグイグイと前へ前へと迫っていくビュレットライナーのファイトあふれる走りは、佐藤調教師が言う通り、心身が整っていなければできない芸当。燃えさかる闘争心の表れだ。 

 大種牡馬サンデーサイレンスの子供たちは、獰猛(どうもう)とさえいえる荒々しい闘争心を武器に、日本国内だけでなく世界を席巻した。その代表的な存在が、GIを7勝したディープインパクトだ。ビュレットライナーは、そのディープインパクトと同じ2002年に、この世に生を受けた。もはやディープインパクトの子供どころか、孫さえデビューしているにもかかわらず、同じ父を持つ同期生が今も現役で走り続けている。 

 ビュレットライナーは今から12年前の2004年9月、中央競馬でデビューした。飛ぶ鳥を落とす勢いだったサンデーサイレンスの子でもあり、新馬戦では1番人気の支持。惜しくも3着に敗れたが、2戦目の2着を経て、3戦目で順当に初勝利を手にした。 

しかし、クラスが上がってからは低迷。500万下での2、3着が1度ずつあっただけで、08年3月のレースを最後に中央競馬の登録を抹消された。3年半におよぶ中央競馬のキャリアは23戦。くしくも昨年1年間の出走回数と同じだった。 

その後は、ホッカイドウ競馬に移籍。約1年半の在籍期間に19戦したものの、勝ち星を挙げることはできず、現在の佐藤雅彦厩舎にやってきた。2009年、年末のことだ。

首尾良く、転入初戦で先頭でのゴールを果たす。中央競馬で挙げた初勝利から、すでに5年の歳月が流れていた。それからの1年間で6つの勝ち星をマーク。新天地で、SS産駒は再び輝きを取り戻したかにみえた。

 だが、苦手の夏場になると馬体が減るという弱点があった。ひどいときには、冬場に比べて30キロも馬体が減ってしまう。「2012年には、体が減ってもう(現役続行は)危ないかと思った時期もありました」と佐藤調教師は明かす。

そこからが職人たちの腕の見せどころとなった。地方競馬には、中央競馬で大成できなかった馬たちの“再生工場”を請け負う役割もある。最初の2年間でつかんだ傾向をふまえて、試行錯誤しながらビュレットライナーの調整を進めた。

 「馬の癖だったり、流れだったり、四季に対しての扱い方も少しずつ分かってきました。“前の年はこうだったな”とか、そこは主戦の高松亮騎手やスタッフたちもつかんでいて、それが普通にできるようになったことで、体調維持ができているのかな…と」

13歳馬だった昨年の年間23戦という数字を「本当に不思議」と開口一番に表現したトレーナーだが、決して不思議なことではなかった。6年あまりにおよぶ付き合いの中で、誠心誠意、馬と向き合ってきた蓄積がある。14、15年は夏季の馬体減も最小限にとどめた。経験を生かしたケアがあるからこそ、14歳を迎えてもなお、ファイトあふれる走りを見せ続けることができるのだ。

佐藤調教師は、2015年末段階でも岩手県競馬のリーディングトレーナー争いで2位というポジションをキープしている。失礼を承知のうえで、このベテランホースに頼らなくてもいいのでは? という疑念をぶつけてみた。その回答に、ビュレットライナーが頑張れる背景と、ホースマンとしての信念が浮かび上がってくる。

 岩手県競馬には、13歳馬も12歳馬もいない。年が明けて14歳を迎えたビュレットライナーが断然の“最長老”だ。地元ではもちろん、有名な存在になっている。厩舎を訪れる他の馬主もわざわざ視察していくほどになった。

 「サンデーサイレンスの子、長く頑張っていますね」
 「ウチの馬も、長く走れたらいいね」 

 エリートが集まる中央競馬では、結果が出なければすぐに登録を抹消されるケースも少なくない。それが競馬のワンシーンなら、競走馬の寿命を考え直す機会まで与えている14歳馬の走りもまた、ひとつの競馬のあり方だ。 

1月4日、水沢競馬の第8レース「葛巻まちなか雪まつり賞」(ダート1400メートル)に、ビュレットライナーは出走する。14歳馬として迎える年明け初戦でも、いつもの闘志あふれる走りを見せてくれるはずだ。1月中旬から3月中旬まで、岩手県競馬はシーズンオフに入るが、春以降ももちろん現役を続けるプランが描かれている。「無事是名馬」を地で行くサンデーサイレンス産駒。ファイティングスピリットに満ちたその姿に、ぜひともご注目いただきたい。(この項続く)
 2016.1.3 15:01  http://race.sanspo.com/ 
2016年01月04日 第8R 葛巻まちなか雪まつり賞 
ピュレットライナー 着順:6着/9頭        

ピュレットライナー

生年月日 2002年3月24日
父 サンデーサイレンス
母 カウンテスステフィ
通算成績 159戦19勝 (19-17-24-99) (於中央競馬 23戦1勝)
調教師 佐藤雅彦 (水沢)

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